1.AIに対応したこれからのPC

A69EG5YA59S4
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学園生協共同購入モデルの中で最も安価なモデルですが、AI時代に対応できるモデルです。
モデルA・Bとの大きな違いはプロセッサーがIntelではなく、同じ米国のAMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)のRyzenシリーズを採用している点です。
eスポーツやゲーミングに興味のある方はRyzen(ライゼン)CPUやRadeon(ラディオン)GPUの名をご存じかも知れません。
AMDとはなにか? (パソコン工房社サイト)
Intelと同じ「X86」に基づくプロセッサーを製造している、いわばIntel互換として、コストパフォーマンスの高いプロセッサーとして知られています。
※現在Microsoft surfaceシリーズなどが搭載するQualcomm社のSnapdragonCPU等がありますが、これらは「ARM系」に分類され、一般的な「X86」とは互換性がなく,ARM専用のWindowsOSが必要です。これに対してAMD Ryzenは「X86」準拠なので、Intel搭載PCと同じWindows11が動作し、各種デバイスドライバーも完全な互換性があります。
AI対応CPUとして、NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)も搭載し、Microsoft Copilotもちゃんと動作します。
NPU性能の指標TOPS(modelA-47・modelB-40・modelC-16)では見劣りしますが、16スレッドで動作するCPUと12コアのRadion780MのGPUでAI性能も確保しています。
2.毎日持ち歩ける携帯性
コロナ禍以降、学生がPCを持ち歩くのがあたりまえになり、教室以外でもPCを使っている学生を多く見かけます。生協の食堂でもPCを開いている学生を毎日見かけます。


毎日持ち歩く以上、軽くて嵩張らないことも重要です。生協はこの点も重視して、協同購入機種を選定しています。


同じ13インチの人気PCと比べても圧倒的な軽さです。毎日のように持ち歩く場合、やはり1Kgを超えると厳しいと思います。持ち物はこれだけではないので。
更に、液晶画面周囲の額縁を細くすることでコンパクト化、A4用紙とほぼ同じフットプリントサイズとなり、バッグ内にスッキリと収まります。
13インチノートPCで一般的だったフルHD(1920×1080)ではなく、縦方向を伸ばしたWQXGA(1920×1200)ディスプレイを採用し、コンパクトでもフルHDより作業効率の良い環境です。
モデルA・Bの14インチ液晶と同じ表示領域をコンパクトなサイズで実現しています。
3.拡張性
薄型軽量パソコンでも、大学生にとってはそれ1台ですべてをこなすメインPCです。タブレットPCや薄型ノートPCなどでは接続ポートが削減される傾向がありますが、生協モデルは必要充分な接続ポートを搭載しています。
モデルA・Bと配置が一部異なりますが、すべて同じ仕様のインターフェースを搭載しています。
以前のノートPCは充電専用のコネクタで専用ACアダプターが必要でしたが、Thunderbolt4ポートの搭載によりUSB-TypeCコネクタで充電可能となりました。もちろんACアダプタは附属していますが、USB-PDの統一規格になった事で、他社製USB-PDアダプターやモバイルバッテリーからの充電も可能となりました。
逆にこのPC附属のUSB-PDアダプターでスマホの急速充電も出来るでしょう。
このモデルはバッテリーだけで20時間以上、連続動画再生でも10時間以上使えるので、夜寝ている間に充電しておけば、ACアダプタを持ち歩かなくても余裕で1日使えます。
学内でパソコンを使っている学生を見ても、電源の心配をしている人はおらず、バッテリーだけで使っています。
ほとんどのWindowsPCが、このUSB4,Thunderbolt4のTypeCコネクタが2つの場合、左右どちらか片方の側面に並べて配置していますが、Dynabookは左右に分けて配しています。これにより、自宅で充電するときなど、コンセントの位置にあわせて左右どちらにも繋げることが出来ます。
また、Thunderbolt4(USB4)ポートはCPUに直結するPCI機器に相当するので、外付けGPUを接続すれば高リフレッシュレートのゲーミングPCにアップグレードすることも出来ます。
4.最新WiFiに対応
23年末に総務省で国内認可された無線LANの最新規格Wi-Fi7(IEEE802.11be)も最新SoCレベルで対応しています。
Wi-Fiの規格は数年おきに改定され通信速度が向上してきましたが、これまでの進化は、より高い周波数帯の電波を使用することで速度アップしてきましたが、今回の改定は、全く新しい技術に基づくものです。
(バッファロー社のサイト)
複数周波数帯を束ねて使える事で、速度だけでなく、電波の安定性や遅延の解消など、大きな改善が行われており、旧規格との差が大きいことから今後長期にわたり標準となるでしょう。対応ルーターが24年秋にようやく市場に出てきた段階です。
学内のWi-Fi環境は24年にWi-Fi6に更新されたばかりですが、もちろんWi-Fiは「下位互換」なので、この環境でもベストパフォーマンスを発揮します。
他店の価格や他社製品と比較・検討する場合は
2024年以降、PCはAI対応において大きな変革期となっています。パソコンに詳しい人でも、今起きている変革についてはまだ情報不足かもしれません。
新しい時代に対応していないモデルも市場には多く出回っており、それらは低価格で魅力的に見えるでしょう。それでも10万円を超えるような大きな出費で、簡単に買い換えられるものではないと思います。長く使えることで結果的に割安になるはずです。
また、dynabook社から同じカラー、同じサイズのカタログモデル(Dynabook G)が出ていて、量販店などに並びますが、AMD Ryzen搭載モデルは大学生協専用モデルで、他では購入出来ない仕様となっています。






