※2025年のデータに更新しています。
学園生協生協ルームガイドがお部屋を紹介した、25年度春に一人暮らしを始めたの新入生のデータと、毎年全学生からサンプリングで生協が行っている調査から、平均的な「ひとり暮らし」学生生活を見てみます。
ひとり暮らしと実家通学の比率
まずは、北海学園大・北海商科大の学生約8千人の内、札幌市内や近郊の実家から通学している人と、実家を離れひとり暮らしをしている人の比率を見てみます。
年によって、又は1年間の間でも変動はありますが、おおむね75%の学生が実家から通学しています。少し遠い街からJRなどで通学していて、在学中にひとり暮らしに切り換える人もいますが、比率としてはひとり暮らしは4人に一人の割合、少数派ということになります。
25年度新入生の、5月1日時点での一人暮らし比率は23%でした。
以降は、学園生協生協ルームガイドがお部屋を紹介した今年度一人暮らしを始めたの新入生のデータとなります。
ひとり暮らしの形態は?
昔は主流だった食事付きの下宿はほぼ無くなりました。アパートのような個室で食事提供がある「学生会館」がそれにかわる形態としてあります。
いずれも空室数が少なく早期に埋まってしまいます。
結果的に92%の新入生が自ら食事を自炊する「アパート・マンション」を選んでいます。
家賃の相場は?
下宿・学生会館をのぞくアパート・マンションに入居した24年度新入生の平均家賃は45,170円/月となりました。
22年ころから、エアコン付きの高家賃物件のニーズが増えはじめた結果、5.5万円以上の比率が増え続けています。
エアコン設備は?
2020年頃までは、学生のひとり暮らしでエアコン付きの部屋に住む人はほとんどいませんでしたが、近年は北海道でも一般家庭でエアコンの普及が急速に進んでおり、ひとり暮らしにあたってもエアコン付きの要望が急増しています。
23年までは半数以下でしたが、25年新入生は6割超にまで急増しました。
エアコンのある物件は、無い物件に比べ家賃も高く設定されます。その結果月額家賃5万円超えの比率が急増しています。
エアコン付きの物件でも、寒冷地エアコンで冬の暖房も兼ねるタイプは僅かで、暖房は灯油やガスストーブの物件がほとんどです。
エアコンを「譲れない条件」とするなら、家賃の上昇を覚悟する必要があります。冷房だけだとしても、当然電気料金も上がらざるを得ず、昨今の電力料金高騰も考えた上で、慎重な判断が必要となります。
セキュリティ環境は?
通学徒歩時間は?
北海学園大・商科大豊平キャンパスは地下鉄東豊線学園前駅に直結の立地です。
つまり、大学に近いということは地下鉄駅にも近いということ。
札幌市内で賃貸物件を探すとき、地下鉄沿線や駅周辺は利便性が高く家賃相場も高くなります。つまり豊平キャンパス周辺は、大学と関係のない社会人などにも人気のある地域なのです。
だからといって、駅や大学から離れた低家賃物件を選んでも、通学に交通費がかかれば2重負担になります。
これらのバランスを考慮し、約半数の新入生が徒歩6〜10分の範囲で選択しています。
大学までの徒歩距離は少し遠くても、スーパーが近いなどの周辺環境も重要なポイントになります。
自転車通学も
徒歩10分以上でも自転車なら半分以下の時間ですが、自転車通学する場合、雨天や積雪期が心配になります。
しかし実際に積雪期の通学は年間の内1.5ヶ月程度。
札幌では12月中旬からが積雪期ですが、年末年始を超え1月9日頃から講義再開し1月末から2月4日頃まで試験、その後は4月まで春休みとなるからです。
もちろん、部活・サークル活動などで春休み中も登校する人もいます。各自の学生生活をどう過ごすかによって判断が分かれるところです。
※ 近年「北海学園は自転車通学を禁止している」という虚偽の説明を他の大手不動産仲介店で受けたという新入生・保護者の声を聞きます。
市内に実家のある多くの学生が地下鉄通学ですが、自転車通学は禁止されていませんし、学内には駐輪場も設置されています。
春になればわかってしまう事ですが、お部屋探しの時期は積雪期なので見えにくい事実です。
ご注意ください。
間取り
ネット環境
近年、競合上の理由から「インターネット無料」を謳う物件が急速に増えおり、今年度は7割以上の人がネット無料物件に入居しました。
無料のネット接続はありがたい設備ですが、品質は物件により差があるようです。
情報セキュリティ上の心配や通信速度への不満(夜になると遅くなる、など)も聞こえてきます。
物件によっては無料インターネットに不満の方は個人で光回線の契約が出来る物件もあります。
IPアドレス固定が必要なゲームをするなど、個人で有料契約する場合は別途4〜7千円/月程度の費用が必要となります。
最近はモバイルWiFiルーターを使う方も増えてきましたが料金はやはり4〜5千円/月程度となります。
家電付き
ひとり暮らし家計収支/仕送り/奨学金など
※以降のデータは新入生だけでなく全学年からサンプリングし24年11月に行ったアンケート調査のデータです。
これらを参考にして、家賃上限などを決めておくと良いと思います。
月額平均収入は127.590円となり前年より1.5万円ほど減少となりました。
仕送り平均が前年より1万円ほど減少しました。
奨学金は給付型でないものは将来の返済不安が高まり減少傾向が続いています。
一方、アルバイト収入平均は52,140円となり、過去10年で最高額となりました。
北海道の最低賃金が24年10月から50円アップの1,010円になった事も大きな要因ですが、アルバイト収入増より物価上昇率が上まわっているので、学生生活はラクにはなっていません。
総支出平均は昨年より7,720円減少の128,450円になりました。
食費は前年を2,250円上廻る28,000円に。食品・外食の物価上昇が反映している形です。
家賃に水光熱費を加えた住居費は、昨年より7,530円減少の47,250円に。
家賃水準は上がってるので、エアコン付き物件が増え電気料金が跳ね上がる経験した人達が、水光熱費の節約努力をした結果ではないでしょうか。
減少が続いていた書籍費が昨年の3倍にあたる1,880円になりました。紙だけでなく電子書籍も増えているようです。
総収入の減少に伴って貯金・繰越は前年より7,720円減少。貯めたお金の使い道は、合宿や旅行、資格取得費用などです。